Top News 父喜紹介 徒然父山 喜也草子 CD 冷岩-coolrock- X'mas ×X'mas 父喜苑 2006.12.22.


■海と船 〜大豆ものがたり〜


寒いです。
今回も長文です m(_ _)m


今月頭に、対象的な2日間を過ごしました。
太陽と月、昼と夜、白と黒、アナログとデジタル・・・。
良い悪いではなく、結果、偶然なのか必然なのか、対比してしまった「なんとも不思議な2日間」を経験しましたので、
そんなことを綴ってみたいと思います。

[1日目]

桑田佳祐氏が毎年12月に行っている「Act Against AIDS」、略してAAAの今年で14回目となるライブ。
一昨々年のステージは、シュープリームス、JB、オーティス、フォー・トップス、アース、ビージーズなどの「栄光のDISCO & SOUL」で、踊りまくりました。
一昨年はフー、T.REX、ツェッぺリン、ピンクフロイド、キングクリムゾンなどの「THE GOLDEN AGE OF BRITISH ROCK青春の英国ロック」で、陶酔しまくりました。
そして今年のテーマは「星条旗よ永遠なれ!?〜私のアメリカン・ヒーローズ」(^▽^)♪

古くからの友人であり音楽的人間的にも敬愛するギターS氏・ベースT氏のお誘いで、今年もまたライブを楽しませてもらいにパシフィコ横浜へ伺いました。
池袋からJRで横浜へ行き、中華街を横目に歩き、港に着いた頃にはもう仄暗い夕方でした。

氷川丸・・・。
この船が見たくて、港まで足を伸ばしたのです。
1930年(昭和5年)に造られ、豪華客船として横浜シアトル間を定期就航し、先の戦争中は旧日本軍の管理下に置かれ、病院船となって南方からの負傷兵などの帰還に働き
撃沈されることなく、1961年からは横浜港に係留されています。

ワタシが戦争モノ・歴史モノに心惹かれる・・・とゆうか、好き(苦笑)なことは、いつも草子を読んでくださっておられる方々ならお分かりでしょう。
それに加えて、親しい方のお母様が戦時中に従軍看護婦をしておられ、東京大空襲の後、ペナン島からこの船に乗って帰還された話を聞いていました。
10月に、「氷川丸売却へ。公開は年内いっぱい」と新聞に書かれているのを読み、行かねば!と全身の血液が思ったのでありました。
今回は遠くから眺めただけでしたので、ぜひとも最後の日までにまた訪れて船内を歩き、過去70数年の間に甲板の上にあったさまざまな人々の想いを想像してみたいと思います。

この日、横浜港の波はとても穏やかで、この水平線のずーっと向こうまで海がつづいているのかと思うと、少ししあわせな気持ちになりました。

そして海が、ずーっと向こうまでつづいている先のアメリカ大陸!
さあパシフィコ横浜へ!

ええ、遅れました・・・(^_^;) 開演から20分ほど・・・(^.^;)

アリーナ中央で通路寄りの席だったのですが、まわりの方々はもう総立ち状態で、バーズの「Turn! Turn! Turn!」に体を揺らしていらっしゃいました。
ステージ上の高い台には、左に戦闘機、右にはコブラ風のヘリコプター、後で聞きましたら、開演時のSEは米国歌と君が代だったそうです。

白ワイシャツに細いネクタイと黒パンツで、飄々かつ真面目に自身も観客も愉しませるように唄う桑田佳祐氏を見て、「この人は豆腐だ!」と思いました。
豆腐は様々な料理に使われ、様々な味に変われます。
今回のAAAは、「湯豆腐」だと思いました。
氏のルーツである曲たちを唄う姿は、まさにシンプルな湯豆腐!
サザンオールスターズとは全く違う味付けもまるで違和感なく、いえ、ワタシにはそれ以上にソロとしての桑田佳祐氏に改めて敬服してしまいました。
オールマン、CSN&Y、ジミヘン、DOORS、PPM、ドナルドフェイゲン、ドゥービーブラザーズ、ビリージョエル・・・全曲カバーで37曲!!
ああ・・・演っているほうも楽しいんだろうな〜(^ー^)/♪
大好きなカーペンターズの「青春の輝き」に、改めてこの人の「唄を伝える上手さ」を感じました。
これを唄心と言うのでしょう。
ワタシ的にはBeachBoys4曲のコーラスが、ハンパじゃなく本物と同じで凄かったです。

夢うつつ気分のまま、中華街の打ち上げ会場へとお邪魔させていただきました。
ここの海老チリおいしい♪
このプロジェクトの皆さん方の毎年凄いところは、3時間近いライブが終わった後すぐの、本来なら「お疲れ様〜さあ呑め〜」と、なりそうな余韻・店の雰囲気であるにもかかわらず、
事務所が持ち込んだ大型液晶プロジェクターで3時間分のライブビデオを最初から流すのです。
メンバーやダンサーの方々は紹興酒を呑みつつ談笑しつつも、自分のプレイをちゃんと脳内で冷静になって見ていらっしゃいます。
フランク・ザッパ大先生がライブ後すぐ、会場外に停めてあるライブレコーディング用のバスに乗り込み、その中に籠って編集作業する映像を思い出しました。
尊敬します。

おなかも耳も満腹感で心地よく、したがって帰りは、とても深い夜中でした。


[2日目]

仮眠を取ったあと、いざ新潟へと向かいました(^▽^)!
本当は車で気軽に行って帰って来ようとしていたのですが、天気予報では湯沢あたりが雪90%らしい・・・。
いくら4WDでもチェーン無しではダメそうです(;_;)
なのですぐ近所から出ている西武高速バスに乗り、上里SAを過ぎ、ひと眠りしてふと目覚めたときには「ここはどこ? ワープした?」と、びっくりするくらいの豪雪が広がる道をバスは走っていました。
いつの間に湯沢トンネルを抜けたんだろう・・・。
新潟駅前に着いたのは昼過ぎで小雨が降っていました。
駅ビルの高級食事処で、村上牛のステーキと魚介盛をしこたま堪能しました!(明日は月岡温泉へ行く親と落ち合ったので、ご馳走さま♪)
そのあとひとり海を見に、市営バスに乗り15分。

・・・やって来ました日本海!!!

「うわ〜っ!! なんなんですかこれは〜っ!! 映画ですか〜っ!?」
とゆうのが、初日本海を見てまず思ったこと。
いつの間にか小雨が雪に変わっているし・・・。
しかも雪が痛いっ!!
東京で降る雪や北海道で見た雪は、服にじわーっと染み込んでこんなじゃないのに、この新潟の雪はコートに付いても溶けない!
粒が5mmくらいで、例えるならそう「金平糖」!
いいえ、もっと似ているモノが・・・ 「シリカゲル」だっ!!
乾燥剤の白くて丸っこいシリカゲル!
新潟では寒いと空からシリカゲルが降ってくる・・・(^。^;)
よく見ると乾いていたし。

傘を持っていなかったので冷たく乾いた雪まみれになりながら、遥か遠くまでひとっ子ひとり誰も歩いていない、日本海沿いの海岸通りを歩きました。
雲は重く分厚い灰色、空からは痛い白い氷、海って真っ黒になるんだ・・・。
完璧モノトーンな水墨画の世界に響き渡る荒れ狂った波としぶきと、轟々と低く大音量の海鳴り・・・。
この黒い海のずーっと向こうには、朝鮮半島や大陸があるんだ・・・。
これはもう、森昌子を唄うしかないじゃないの!(^o^;)
だーれもいない怖いくらいの海岸で、「越冬つばめ」と「悲しみ本線日本海」を本気で(←苦笑可)唄いました(^▽^;)/

♪ ひゅ〜るり〜 ひゅ〜るり〜らら〜
  付いておいでと鳴いてます
  ひゅ〜るり〜 ひゅ〜るり〜らら〜
  聞き分けのない女ですぅ〜

わあ〜 ほんと来てよかったあ〜♪

日本的シミジミ感をたっぷり吸収したあと、市営バスに乗り再び新潟駅前へ。
ワタシの師匠が率いる新たなバンド「陽炎」のライブへ向かいました。
バンド御一行様は前日の仙台ライブの疲れも見せず、溢れんばかりの優しさを底に隠し、攻撃的かつ凄まじい音たちが痛いほどに絡み合う他に誰も替われない、その場にいた誰にも、
ワタシにとっても唯一無二の音でした。

そんな陽炎ライブを見て思いました。
「師匠は豆腐だ・・・。」
「陽炎は豆腐ハンバーグだ・・・。」

見た目はボリュームある肉料理だけれど、中身は大豆蛋白たっぷりのヘルシーな豆腐ハンバーグ。
ワタシが小さい頃、親戚の集まりなどでいつも行っていた台東区竜泉にある精進料理の店「梵」の豆腐ハンバーグの味を口の中で思い出しました。
ここの料理は、ワタシたち子供には人気なかったけれど(本格派精進料理店なので)、この豆腐ハンバーグだけはみんな大好きでした。


とてつもない大豆パワーをもらった、貴重な2日間でした。
そのせいか(←嘘)エストロゲンが増えて、現在漢方薬治療をしています。
おなじような症状の方、大豆イソフラボン摂取過多には気をつけましょう。(^^;)

追記:
氷川丸最後のキャプテンクルージングは11月12日に執り行われ、見学・公開は12月25日のクリスマスまでとなっております。
いざ、クリスマスは横浜港へ(^▽^)/